着こなし入門講座:講義の概要

  • 伝統的なきものの感性を会得(えとく)する

    牛蒡縞の着こなし着こなし入門講座は、きものを美しくお洒落(しゃれ)に、そしてセンス良く着るためのコースです。

    着付はできるようになったはものの、実際に着物を着ていると着付の技術だけでは物足(ものた)りなくなります。振袖(ふりそで)訪問着(ほうもんぎ)など、あらかじめ着物と帯のコーディネート(組み合わせ)が決まっているものでは問題ないかも知れません。しかし、(あさ)小紋(こもん)(つむぎ)のようなお洒落(しゃれ)を楽しむ着物となると、より深い知識とセンスが必要です。結婚式など、お祝いの席では「上品(じょうひん)」に、そして、「格調(かくちょう)」高く着こなしたいものですが、会席(かいせき)やちょっとしたお出かけなどでは、「(いき)」に着たり、あるいは、「お洒落(しゃれ)」に着こなしたいこともあります。

    この講座では、これらの伝統的なきものの感性(スタイル)を会得(えとく)し、着物や帯のコーディネートを実践的(じっせんてき)に習得することができます。さらに、色の(うつ)り、ベストコーディネート、カメラに対するベストポーズ、上級者向けのお手入れ方法についても学びます。

    着こなしの基本は、美しく見えるかどうかです。美しく見えるかどうかは、似合(にあ)うかどうかです。さらに、似合(にあ)うかどうかは、「地味(じみ)」でもなく「派手(はで)」でもなく、あなたのねらい通りに着られるかどうかにあります。自分の着物姿を心の中で納得できなくてはなりません。きものは、日本女性をより美しく見せるために創作され、そして、長年洗練(せんれん)されながら受け継がれてきました。このような魅力的な民族衣装は、世界中どこを探しても見当たらないでしょう。私たちの究極(きゅうきょく)のファッションとして、いつまでも継承(けいしょう)していきたいものです。