112 身頃を縫う

 

あげを縫います。前あげは端から端まで、後ろあげは端から脇の印までを縫います。

「わ」になった所にしっかり鏝をかけて、「わ」が裾に向く様に倒して5厘(0.2cm)のキセをかけます。

表のキセ山から8厘(0.31cm)下に3分(1.2cm)間隔の縫いぐしをします。

脇を縫います。中表にし後ろ身頃を手前にして、八ツ口の印の所に力布を付け、あげの待ち針を打ちます。*力布とは、縫い終わりを強化させるもので約1cm四方の共布です。

あげのキセ山は、キセがムケない様にして下さい。

あげのキセ山と裾の折り山はずれない様にして下さい。

あげの部分は厚くなっているので返し縫した方が良いでしょう。

縫ったら、縫込みが前身頃の方に倒れるように5厘のキセをかけます。

 

 

あげの部分は写真の様に前身頃の方にキセをかけた後縫い目を割って、八ツ口(袖付きの印まで)は印通りに鏝をかけておきます。

裾からあげの辺りまで、耳くけしておきます。

衽を付けます。中表にし身頃を手前にして縫います。身頃の衽下がりと衽丈の印を合わせて、あげがたるまない様に印通りに待ち針を打っておきます。

あげの部分は返し縫します。

縫込みが衽の方に倒れる様に5厘(0.2cm)のキセをかけます。

裾からあげの2寸(0.76cm)位上までを耳くけします。

両身頃が出来たら...

背縫いを二度縫いします。下前の身頃(右身頃)を手前にして縫います。

つけ込みと背縫いの印が交わる所、あげのキセ山、裾の折り山はズレない様に待ち針を打ちます。

つけ込みの印より1分〜1分5厘(0.38〜0.57cm)上から縫うと仕上がりがキレイにできます。

裾を三つ折りくけします。

衽、脇、背縫いのキセはムケない様に待ち針を打って、くけてない所を全部くけます。