110 袖を縫う

 

外表にして裁ち端をそろえ、端から1分(0.38cm)の所を合わせて縫います。

縫った所を割って鏝をかけて、中表になるように返します。

袖口から袖底を、振りに付けた糸印の見えない方から縫います。

待ち針を打ったら、印を合わせて丸みを書いておきます。

袖口下から丸みの始めまでは印よりもキセ分(0.2cm)上を、丸みからは印通りに縫います。

丸み以外を手前にキセ(0.2cm)をかけます。このとき、袖底の縫込みは前袖側にきます。

丸み部分の縫い目から0.2cm上を2本取りの糸で縫い、縫い終わり玉止めをせず、裏側に出しておく。

袖口下と袖底のキセの折り目に丸みを合わせずれない様に固定して、先程の2本取りの糸をひっぱってギャザーを作り玉止めをします。このとき、ひっぱりすぎない様に気を付けてください。

丸み部分は、丸みに添ってしっかり鏝をかけておくと仕上がりがきれいです。

余った縫い代を落ち着く所できれいに折り、しっかり鏝で押さえます。

折った縫い代を糸で簡単に留めておくと、後で広がることがありません。

丸みが出来たら表にひっくり返して、キセをかけた部分が毛抜き合わせになる様に鏝をかけます。このとき、丸み部分にきつく鏝をかけると中の縫込みが当たりになって光ったりすることがあるので気を付けて下さい。

袖口は、袖口の印から印まで(袖山から左右6寸=23cmの所)を印通りに折って三つ折りくけします。

袖口の印より1cm下までくけるときれいに仕上がります

表にひっくり返してアイロンをかけたら袖の出来上がりです。