107 印付け・身頃


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左右の身頃を中表に合わせて、背縫い(柄合わせのとき、中心の耳端に糸印をした方)側を手前に置きます。
布端をそろえ、縦真半分に折り山を付けます。そこが肩山(わ)です。
肩山(わ)を左側にして、前身頃が上になるように、四枚をそろえ、重ねたまま印付けをします。
※左右の身頃は折り山に添って、それぞれ糸印を付け、中表で二枚を一緒にまち針で留めておくと、ズレや間違いが少なく印付けがやりやすいです。

2-1

身頃<その1>四枚重ね

四枚重ねたままで、下記の図のように印を付けます。

2-2

@袖付
肩山から、寸法を印します。

A身八ツ口
袖付の印から、寸法を印します。

Bあげ下がり<その1>
身八ツ口の印から、あげ下がり寸法=1寸(3.8cm)を印します。

2-3

Cあげ下がり<その2>
肩山から、「袖付+身八ツ口+あげ下がり=合計丈」を、背縫い(手前)の耳端で寸法を印して、<その1>で付けた印とつなぎます。
※このとき、肩山「わ」が真っすぐでないと、身幅の中心部分で丈寸法が違ってしまいます。丈寸法の印付けをするときは、どの部分(パーツ)でも「山」となる所は必ず真っすぐそろえてから印付けをします。

D見返し=5分(1.9cm)
右側布端から、布幅の両端で寸法を印してつなぎます。

2-4

Eあげ丈=(裁ち切り身丈−身返し)−(出来上がり身丈+3分(1.2cm))
あげ下がりの印から、布幅の両端で寸法を印してつなぎます。
※角ヘラや、鏝ヘラは強くしすぎると布地が切れたり、焦げたりすることがあります。チャコは、表と裏を間違えないようにそれぞれ注意して、四枚目まで印を付けてください。

3-1

身頃<その2>後身頃

上記の図に添って印を付けたら、前身頃(上2枚)を左に開いて、後身頃だけに下記の通り印を付けます。

3-2

F背縫い=3分(1.2cm)
手前の耳端から、肩山と、裾(右側布端)の所で寸法を印してつなぎます。
※このとき、手前の耳端が真っすぐでないと、丈の中心部分で幅寸法が違ってしまいます。

G衿肩あき
肩山で、背縫いの印から、寸法を印します。

H衿肩あき+1分(0.38cm)
衿肩明あきの印と平行に印をします。

3-3

I繰越
肩山から、背縫いと、衿肩あき(G)の所で寸法を印してつなぎます。

J付け込み=5分(1.9cm)
背縫いの所で繰越の印から、寸法を印します。

3-4

K肩幅+1分(0.38cm)
肩山で、背縫いの印から、寸法を印します。

3-5

L後幅+1分(0.38 cm)
背縫いの印から、身八ツ口と、裾(右側布端)の所で寸法を印してつなぎます。

3-6

M肩幅(K)の印と後幅(L)
の身八ツ口の所の印をつなぎます。

4-1

身頃<その3>前身頃

上記の図に添って印を付けたら、後身頃を右にずらして、今度は、先に左に開いておいた前身頃だけに下記の通り印を付けます。
このとき、肩山は右側、裾(布端)は左側です。

4-2

N衽下がり<その1>
肩山から、寸法を印します。

O衽付=2寸0分(7.6cm)
手前の耳端から、衽下がりと裾(左側布端)の所で寸法を印してつなぎます。
※このとき、手前の耳端が真っすぐでないと、丈の中心部分で幅寸法が違ってしまいます。

4-3

P衽下がり<その2>
後身頃・衿肩あき+1分(0.38cm)(H)の印と、前身頃・衽下がり(N)の印をつなぎます。

4-4

Q肩幅+1分(0.38cm)
肩山で、背縫いの印から、寸法を印します。

4-5

R前幅+1分(0.38cm)
衽付の印から、身八ツ口と、裾(右側布端)の所で寸法を印してつなぎます。

4-6

S肩幅(Q)の印と前幅(R)
の身八ツ口の所の印をつなぎます。